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  • 調査番号:006-00000185
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ナンカイニセツノヒラムシ (なんかいにせつのひらむし)

一見ウミウシと思うほど体色は鮮やかで、深緑色にピンクの不規則な斑紋がある。ウミウシとは触角が無い事と二次鰓が無い事で容易に区別が付く。分類学的には全然違う動物門で分けられている。体型は扁平な葉状でエイのように両翼を波打たせて泳ぐ事が出来るが、それほど俊敏ではなく、どちらかと言えば浮遊しているといった感じだ。
渦虫という名は、体の腹面に繊毛が密生しており、小さな渦を起こして水底の石や藻の表面を滑らかに這うところから名付けられたのである。渦虫類は腐肉食性で、魚や貝などの死にかけている動物や死んだ直後の動物の肉を、咽頭を伸ばし、吸い込むようにして食べ、残骸を口から吐き出している。
眼は凹形に集合した黒い色素粒と簡単な視神経からなっていて、光の強弱と方向だけを識別している。
多岐腸目は海生で、他の渦虫類に比べて体が大きく、このナンカイニセツノヒラムシのように幅の広い葉状のものや細長いものがあり、腸管が放射状に分岐している。また、多岐腸目には腹面に吸着器を持たない無吸盤亜目と、吸着器を持つ吸盤亜目がある。

基本情報

カテゴリ 生物 :海洋生物 時期 新暦:
開催地 発祥時期 時代・年代: 不明  
参考文献 ダイバーのための海水魚図鑑

概要

【科目】扁形動物門渦虫綱ヒラムシ目ニセツノヒラムシ科プセウドビケロス属
【学名】Pseudobiceros bedfordi
【英語名】Persian carpet flatworms,Bedford's flatworm,Bedford's polyclad flatworm
【大きさ】約4cm
【分布】熱帯に多い種で、北限は相模湾の三崎。

『海洋生物 』の収蔵品

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