幼魚は灰色から白っぽく、頭部に黒色点、体側の背部には橙色斑が2つある。成長するとこれらは消え、頭部が白っぽく、後半は黒くなる。大型個体では緑色となり、体側に青緑色の横帯がでる。また、大型個体の後頭部は膨出し、背鰭の第1棘が長くなる。カンムリベラ属魚類は、日本から5種、世界で25種前後が知られているが、本種はその中でも最も大きく、体長1mにもなるという。
サンゴ礁や岩礁域、その周辺の砂底に生息する普通種。稚魚は潮溜まりにも現れる。夜間や危険が迫ると砂の中に潜る。動物食性で主に底生の魚類、甲殻類、などを捕食する。
磯釣りの外道としてよく知られており、南日本の太平洋岸でも時として大きいものが釣れる。大型種で食用になっている。幼魚は観賞魚で飼育しやすいが、底砂を敷くのが望ましい。また本種は大型になるため、飼育の際には最大体長を考慮する必要がある。