ヨーロッパから西アジアにかけての原産で、香辛料として栽培されるほか、南北アメリカやニュージーランドなどに帰化している越年生草本。茎には毛があり、よく分岐して高さ1.2mほどになる。根生葉は長楕円形で縁に不揃いの鋸歯があり、ときに深裂する。茎生葉はほぼ無柄で互生する。ともに両面に粗い毛がある。春に茎の先に長い花序を出し、直径1㎝ほどの黄色の4弁花を穂状に着ける。果実は長さ2㎝ほどの棒状で、熟すと枝に接するようになる。種子をつぶして洋ガラシをつくる。ハーブとして栽培されており、ときに野生化している。