那覇にあった本当の話という。『赤い玉と青い玉』と同じく、中国の話では、碁を打って人間の寿命を決めているという。
この話では、玉を持ち帰るのではなく、他人の寿命と交換して書き換えた話になっているが、普通「子どもの寿命」の話型では、子どもは8歳で死ぬ運だったが、寿命を書く帳面の八の字の上に更に八を書き足したので、八八歳まで長生きし、それから八八歳の斗掻(とーかち)の祝いが始まったとする話が多い。
あるとき、子どもたちが遊んでいると、天の使いの人がそこを通り、「ああ、この子はかわいそうな子だな」と言った。家に帰って親に話すと、親はその人を捜し出し、話を聞く。