"中国からハーリーがもたらされたのは、察度王の時代に中国から久米に移住した久米三六姓の人たちによってだと伝える。中国のハーリーの由来は、楚の国の宰相である屈源が世を憂いて、入水したことによると伝える。沖縄にも、この屈源の伝説が伝えられ、形を変えて伝承された。この話は、その沖縄におけるハーリー由来の代表的な話型である。
昔、王様が三人の武士に「世の中でいちばん怖いものは何か」「世の中で一番おいしいのは何か」と聞き、王には皮肉に聞こえる答えをした一人を島流しにする。するとこの人は、島流しされる前に竈の上の天井に、塩二、三俵を投げて行った。それが祟ってか、何年か大雨が続き、塩がなくなってしまう。"