三味線名人である知念亀文子。文子は番所の書記役。具志頭墓に入る。
話に出てくるヤヒジャ墓は真はな岬のやや東の南側の崖下、下寺角原から海中に僅かに突き出した小さな岬をヤヒジャといい、その岬近くにある墓。
上の墓は崖の上の上寺角原にある墓、具志頭墓、渡名喜墓、ガジ墓は、上寺角原にある墓。
●イカ釣りに出た知念亀文子。天候も悪く海も時化ていて、いつもより僅かしか釣れないので早く帰ろうとして、海岸近くに差し掛かり、ヤヒジャ墓に舟を寄せる。すると崖の上一帯の墓とその下のヤヒジャ墓の間で言い争う声が聞こえてきて、続いて三味線の音も聞こえて来た…。