島の始まりの話には神話的な話と伝説的な話がある。この話は、沖縄全域に伝えられる天人降下型の神話的な話である。
沖縄本島圏では、古宇利島始祖の話が天人降下型島建ての代表的な話で、また『宮古島旧記』などの文献に同様な記事が見える。
●昔々、天から神様が兄妹を国造りさせるために降ろす。子供を作って国を建てていくが、キジムナーが人間を困らせるので住めないと神様に相談する。すると神様は、ものを解き明かすユタを降ろしキジムナーを退治する。その後もユタは人間を困らせるものを退治することを仕事とし、粟国の島は広がっていったというお話。