クバの葉を重ね合わせた広いツバの笠で、芯は竹で組み、綜梠のねり紐で固定してある。大きいのは農民の雨具で、小さいのは漁民の防暑用に用いられる。蓑はクバや綜梠で作られるが、永久的な蓑は棕梠製(スルン)である。(RBC沖縄の民俗)
工業製品の波が幾重にも押し寄せているが、そんな荒波をものともせずに生き残っている民具がある。クバガサである。風の強い沖縄において、麦わら帽子のように帽子の縁がひらひらしない(骨がある)。雨が降ってもぬれない(全天候型)。通気性がよい。海人のクバガサはサバニーに水が入ったときに水くみ出用のバケツにも変身する。