30メートルを超す大木で、冬は落葉します。熱帯アメリカの原産ですが、1971年にインド産に基づいて記載されました。果実の中に入っている綿は、カポック綿と称し、これを利用するために、東南アジアやアフリカに導入されました。葉は5~7枚の掌状複葉、小葉は皮針形で鋸歯があります。基部の小葉は極端に小さいため、近縁のBombaxやChorisia属と区別が出来ます。花は白、径4センチ、4~5月に開花します。木が若い間は、1~5個ですが、大木になりますと、総状にたくさんの花をつけます。花弁は5枚、外側に毛が密生して、花弁の先端は内側に曲ります。雄しべは5本、葯は褶曲します。カポック綿は枕、救命胴衣に利用され、種子からは、燃料用の油を取ります。木質が軽いため、カヌーなどに使われています。1975年ごろに小苗が売られるようになり、かなり普及しました。