ブックタイトル広報あぐに41号

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概要

広報あぐに41号

本日ここに、平成23年第1回粟国村議会定例会を開会するに当たり、私の村政運営に対する基本姿勢と所信の一端を申し上げ、村民の皆さん並びに議員各位のご理解とご協力を賜りたいと存じます。私は、村長就任以来はや3年目を迎えました、この間、常に村民に軸足を置いた村政運営を心がけ、村発展のため、全力を挙げて村政運営に取り組んでまいりました。今後とも活力に満ちた地域社会を実現するために、地域の誇りや伝統、文化などをしっかりと守り育て、独自の個性を大切にしながら、自立したまちづくりの重責を村長として果たしてまいりたいと考えております。地方分権や地域主権が進んでいく中で地方自治体を取り巻く環境は劇的に変わりました。中央集権と言われていた時代は中央政府によって決められていた事を地方自治体は淡々とこなしてさえいれば問題はなかったのですが、地方分権や地域主権が進んでいくなかでは、自治体の現場に判断や政策形成力が求められる機会が格段に増えていくものと思われます。これだけさまざまなことが激しく変化するようになると、村長が一つひとつの政策について、すべて細かくチェックしていくのは難しく、村長がこういう村づくりを目指すとか、あるべき方向性を示したら、政策形成に向けて自分で走ってくれる職員がいてくれると助かるし、村長と職員が一緒になって走っていくような組織にしていかなければならないと思っております。地域の抱える課題について住民がネットワークを作り、首長や地方議会に働きかけることや、首長が自らの掲げる政策を実現するために応援団を作ろうとすることは、今後の政治の流れを左右する大きな動きになるものと思われます。ところで、我が国を取り巻く国際情勢はチュニジアにおける反政府デモによる政権崩壊をきっかけにエジプトの政権崩壊、リビア国内の混乱、イエメンの混乱など中近東各国で混乱が続いているところです。国内においては今まで長い間続いてきた自民党政権から民主党政権へ交代するいう歴史的変革の真っ直中にあり、新しく政権の座に着いた民主党政権は、マニフェストの度重なる修正により内閣支持率も下降の一途をたどっているところです。当初予算編成時には、いかに無駄を省き、なおかつ村民の皆様が安全で、安心して住むことが出来る村づくりにしていくかと考えます。生活環境整備などのインフラ整備はほぼ完了していますが、今後は施設の維持・管理を適切に図りながら集落環境の更なる向上に努めて参ります。次に、少子化対策の主なものとして出産祝金の支給を出生児1人につき第1子8万円・第2子15万円・第3子以降25万円・妊婦検診渡航費の助成・子宮頚がんワクチン(小6?高1)・小児肺炎球菌ワクチン・小児ヒブワクチンの全額公費負担・また、高齢者対策の主なものとしてトーカチ祝い金5万円・カジマヤー祝い金と祝状10万円・新百歳になられた方には、祝い金と祝状30万円・満百歳以上になる高齢者には10万円支給します。又、本年度は特別養護老人ホームへの補助金として100万円の支援を行います。また、毎週火曜日には65歳以上の高齢者を中心にした足腰体操の実施、月に2回大浜第一病院の理学療法士による各家庭でのリハビリも実施しています。粟国港の改修については、外海が運航可能にもかかわらず、港湾内のうねりが原因で欠航が相次いでいることについて、現在国や県に早急な対策をお願いしているところでございます。計画的で総合的な村づくりの為に、第3次粟国村総合計画を昨年度、策定したところですが今後10年間、この計画を基に住民参画と協働のもと、むらづくりの実践目標として掲げた「自然・ひと・暮らしふくらしゃる粟国てるくふぁ島」の実現に向け、全力を傾注する所存であります。私は就任当初からあらゆる機会を通じて村民からの意見を村政に反映させる一方で、様々な行政課題、事業を展開するためには、何と言っても健全財政の維持が基本であると肝に銘じて参りました。今後とも、真に必要な事業には果敢に取り組み、行財政運営にメリハリをつけながら村政運営に取り組んで参ります。次に、平成23年度予算について説明致します。平成二十三年度(二〇一一年度)施政方針平成23年5月号(2)あぐに