ブックタイトル広報あぐに33号
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広報あぐに33号
あぐに平成22年9月号(2)沖縄県知事の仲井眞弘多氏初めての粟国村訪問平成22年8月17日11時35分、沖縄県知事の仲井眞弘多氏、国場幸之助氏、知念氏が来島され村長室にて約15分程ご歓談後(意見交換)、要望書を提出しました。内容は以下のとおりです。貴職におかれましては、日頃より離島振興に温かいご理解とご配慮を賜り、衷心より感謝申し上げます。さて、本村もその離島のひとつであり、島ちゃびに苦しめられて来た歴史を持つ島でありますが、これまでの数々の離島振興策のお陰で、空海路交通、上下水道、土地改良灌漑排水、道路、施設等が整備された現在では隔世の感さえあり、誠に持って感謝の念に耐えません。しかしながら、今だ整備が不十分だと思われる次の4点につきましては、更なる整備と新たな整備を強くここに要望します。1.粟国港の改修について離島の苦しみは、本島と海を隔てていることに端を発しており、離島と本島を結び大量輸送を可能にし、生活物資を運ぶ航路は、村民の命綱と言っても過言ではありません。現在粟国?那覇間をフェリー粟国(451t、定員180人)が1日1往復していますが、外海が運航可能にもかかわらず、粟国港湾内のうねりが原因で欠航が相次いでいるのが現状であります。つきましては、村民の安定した生活を確保するために粟国港の更なる改修工事を要望します。また併せて、他の離島同様に風向きに応じて着岸できる港の本村北側への新設を強く要望します。2.高速艇の就航について近年、手つかずの自然と、昔ながらの景観を残す粟国島を訪れる観光客が年々増えています。近隣離島を旅する観光客の多くは船旅が中心であり、限られた時間内に観光を楽しむには、観光地から観光地への移動に要する時間が、観光地を決定する重要な要素になります。現在、粟国?那覇間をフェリー粟国は、片道実質2時間30分かかっており、高速艇が就航すれば1時間での運航が可能となります。同艇の就航はまさしく観光の起爆剤になるものと確信しております。つきましては、本村の観光立村の道を大きく開く高速艇の就航を要望します。3.畑かん事業について本村では、平成に入ってから金附名地区、巣飼地区、四志地区の3地区が団体営による土地改良事業を終了し、今現在県営事業による寄草地区の土地改良事業が進められているところです。しかしながら、灌漑排水事業が同時並行できずに農家は、畑への散水作業に常日頃から苦労しており、毎年のように、農家、農協、村の3者で干ばつ対策協議会を開いている次第です。現在、平成23年度に巣飼地区に貯水池を新設する団体営(村営)事業並びに平成24年度に金附名地区、四志地区、寄草地区をまとめた粟国第一地区に県営事業を予定しております。つきましては、農業の発展なくして本村の未来はありませんので、今後の畑かん事業の速やかな整備を要望します。4.大型機就航に伴う粟国空港の早期拡張整備について粟国空港は、昭和53年の供用開始から粟国港とともに本村の交通の一端を担ってきました。当初のJTAから平成4年より定期路線を引き継いだRAC社(琉球エアーコミューター株式会社)は、採算性やパイロットの定年問題等から、BN-2型機9人乗りからDHC-8型機39人乗りへの大型化を検討しており、そのために必要な現空港の800mから1,200mへの拡張を求め、平成21年6月から路線を一時運休しています。同年6月以降は、第一航空株式会社が不定期就航として9人乗りの同型機を就航してきましたが、マスコミ報道で既にご承知のとおり、本年9月15日をもっての撤退を表明しております。村としても粟国空港拡張整備期成会を立ち上げ、現在、大型機就航に必要な空港用地の拡張部分の92%の同意を得ており、全員同意に向けて鋭意取り組んでいるところであります。つきましては、過疎化に歯止めをかけ、村活性化の礎となる粟国空港の早期拡張整備を強く要望します。また併せて、本年9月15日以降大型機就航までの間における本村の空の交通の空白期間について、特段のご高配を賜りますようお願いします。