ブックタイトル広報あぐに16号

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概要

広報あぐに16号

・広報あぐに平成1 5年7月台湾の指定解除QQ QAAA新型肺炎制圧を宣言W H O、13どんな症状?Q&A世界保健機関(WHO)は5日、台湾全域に出されていた新型肺炎「重症急性呼吸器症候群」(SARS)の感染地域指定を同日付で解除したと発表した。これで感染地域に指定された国・地域はなくなった。昨年11月に中国広東省で流行が始まり、2月から世界に広まったSARSが制圧されたことになる。ー毎日新聞・掲載文よりーもう一度確認してみましょうどうして、世界の各地で感染者が出ているのですか?感染した人のなかで、どんな患者に死亡者が多いのですか?どのような経路で感染するのですか?SARSの症状は、38度以上の高熱、痰を伴わない咳やSARSの致死率は現在のところ14?15%程度で、インフル現在わかっている範囲では、感染した人との濃厚な接触で人から人に病原体が伝播すると考えられています。患者の唾液や体液の飛沫を浴びたり、接触することが感染の重要な原因とみられています。今のところ患者の大部分は、SRAS患者に医療行為を行った病院スタッフ、患者と接触のあった家族の人達です、しかし、どの位の量の病原体によって感染が引き起こされるのかはわかっていません。エンザと同じように大半は高齢者や、心臓病、糖尿病といった持病のある感染者です。ただ、まれに健康な若い感染者の死亡もあります。1ウイルスが短期間で変異し、その感染性が強くなった。2患者がウイルスを多量に吸い込む環境にいた。3他の病原体との重複感染があった。ーなどが考えられています。→その原因については呼吸困難です。また胸部レントゲン写真で肺炎の所見がみられます。そのほかに、頭痛、筋肉のこわばり、食欲不振、全身倦怠感、意識混濁、発疹、下痢などの症状がみられることがあります。WHOのブルントラント事務局長は、同日午前9時(日本時間同日午後4時)からジュネーブのWHO本部で電話を通じた国際記者会見を行い、「SARSの発生を封じ込め、感染を絶つことに成功した」とSARSの制圧を宣言した。しかし、WHOは冬のインフルエンザ流行期にSARSの流行が再発する可能性も指摘し、各国政府に警戒を怠らないよう呼びかけている。同事務局長は「世界はSARSから解放されたわけではない」と述べ、なお世界中に200人を超える感染患者がいることや、カナダ・トロントで感染が再発した例を挙げ、国際協力を継続する必要性を訴えた。また、会見に同席したWHOのヘイマン感染症対策部長は、感染源や感染経路などはなお未解明で、統一された診断基準もないなど多くの困難を指摘。「再発する確証はないが、最低1年間は調査を続けることが重要だ」と述べた。【ジュネーブ大木俊治】